top of page

Timeline Project 

Women Artists and History

プロジェクト概要

Timeline Projectは2019年4月より、既存の歴史を基に「日本と世界の女性アーティスト、美術、フェミニズム運動、そして世界の通史」を俯瞰的に捉えるタイムラインの制作を始めました。(*1) このプロジェクトの特徴は、既存の通史をまとめるという作業だけではなく『既存の歴史に個人の視点を追加する』というコンセプトのもと、「個人がお勧めしたい/タイムラインに加えたいアーティスト(グループも可)」の年表を、Timeline Projectが制作したタイムラインに追加する作業を平行して行うことにあります。
作成したタイムラインは、2019年12月6日、7日にTOKAS本郷「OPEN SITE 2019-2020」 OPENSITE dot部門で開催される、二日間に渡るイベントで初めて公開する予定です。(*2)

当イベントでは、主に女性のエンパワーメントおよびシブリングフッドの構築を目的に掲げています。

 

(*1) 基本的に日・英・米を中心にしてそれぞれの通史を参考にしています。

(*2) 今回掲示する基本年表は第二次世界大戦以後に焦点をあてています。

タイムライン作成 募集概要

あなたが個人的にお勧めしたい/タイムラインに加えたい女性アーティスト(グループも可)の情報をお寄せください。対象アーティストのジャンル・時代・国籍は問いません。
(例:音楽・文学・ 絵本・漫画 etc… 古代、近世、現代 etc…ヨーロッパ、アフリカ、アジア etc…)

この作業には全てのジェンダー、年齢の方が参加していただけます。
一般的に出版、発表されている年表は、決められた年代やカテゴリーに合わせて作られています。 そこでは、『取り上げられる出来事』と『取り上げられない出来事』が、条件に従って分断され ていきます。このプロジェクトでは、Timeline Projectが制作した基本年表を「木の幹」、そして 参加者の皆さんにお寄せいただいた情報を「枝や木の葉」とすることで、『今までにない多種多様、そして非限定的な視点から女性アーティストの歴史を把握する』という実験的な試みを目指します。

多様な視点が集まることで、日本の美術分野に関わる女性の視座を広げ、自分自身の語彙を増やすこと、そして自らの視点で文脈を見出していくためのソースを作り出すことが、私たち Timeline Projectの目的です。

(制作したタイムラインは、将来的にWEBサイトで公開する予定 です。)

未だ見ぬ新しいタイムラインの作成のご協力をお願いいたします!

 

※情報はTimeline Projectが作成したWEBフォームを使用して入力することができます。

 

 

以下、記入フォームの内容です。(*印は年表とともに公開される情報です。)

​​赤字項目のみが必須です。

 

  •  本名

  • *公開可能なお名前もしくはニックネーム

  • *肩書き ・メールアドレス

  • *情報提供する対象アーティストもしくはグループ名

  • *対象アーティストの 生まれ年・没年・国籍

  • *作成する年表の対象に対するご自身のコメント(400字以内)

  • *対象者の作品、展覧会、著作など(最大5項目:)

  • *アーティストの作品もしくはアーティストの肖像等 画像は最大2点まで
    (画像クレジット必須)


プライバシーポリシーはWEBフォームトップとこちらからもご覧いただけます。

入力フォーム.png
入力フォーム

​質問・問い合わせはこちらよりお願いします。→

Timeline Projectは年表作成チームへの参加 / イベント当日運営ボランティアを募集中です。

​ご興味のある方はご連絡ください。→

Events

Talk Events × 2 

@Tokyo Arts and Space

 「私たちが読む軌跡とその収集」

   ゲスト:吉良智子(近代日本美術史、ジェンダー史) 

Day 1

概要:吉良智子さんによるレクチャー、及び公開ディスカッション。作成された年表をもとに歴史を再読する事の意義とそこに潜む可能性を検証する。

日時:​2019年12月6日(金)18:30~20:30 ※終了しました。

定員:30名 (事前申し込み制:状況により当日参加も可) 

会場:TOKAS本郷 113-0033 東京都文京区本郷2-4-16

申し込みフォーム(TOKASウェブサイトへ)

※ Timeline Projectはすべての人々に開かれた場をつくるとともに、

ハラスメントもしくはヘイト行為を目的とした一切の参加については容認せず、

意思表示をしていく所存です。

kiracopyright長島可純.JPG

吉良智子(きら ともこ)
1974年東京都生まれ。

2010年千葉大学大学院修了

(博士(文学))

神奈川県立近代美術館非常勤学芸員などを経て、現在日本学術振興会特別研究員。
著書に『戦争と女性画家 もうひとつの「近代」美術』(ブリュッケ、2013年)、

『女性画家たちの戦争』(平凡社新書、2015年)。

『戦争と女性画家』において女性史青山なを賞受賞。

専門は近代日本美術史、ジェンダー史。

©長島可純

「Power of Siblinghood」

  ゲスト:竹田恵子(社会学)

  ゲストコレクティブ:egó eímai collective、Back and Forth Collective、

  MELLOW運営チーム、Multiple Sprits、Sabbatical Company

Day 2

概要:多世代の女性コレクティブと共に考える、シブリングフッドの可能性とその課題。

竹田恵子さんによるレクチャー。社会学から見たアートの役割、ジェンダー教育 × アートの重要性。

年表を囲んでのオープンディスカッション、意見交換・交流会。

日時:2019年12月7日(土) 15:00~18:30 ※終了しました。

定員:30名(事前申し込み制:状況により当日参加も可) 

会場:TOKAS本郷 113-0033 東京都文京区本郷2-4-16

申し込みフォーム(TOKASウェブサイトへ)

※ Timeline Projectはすべての人々に開かれた場をつくるとともに、ハラスメントもしくは

ヘイト行為を目的とした一切の参加については容認せず、意思表示をしていく所存です。

41285254竹田恵子 (1).jpg

竹田恵子(たけだ けいこ)

東京大学大学院情報学環特任准教授。

専門はジェンダー/セクシュアリティ論、芸術社会学、文化研究。
「社会の芸術フォーラム」共同代表(2017年度~)。

主な著作物に『社会の芸術/芸術という社会―社会とアートの関係、その再創造に向けて」

(共編著、フィルムアート社、2016年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共著、ナカニシヤ出版、2017年)、近刊『生きられる「アート」―パフォーマンス・アート《S/N》とアイデンティティ」(ナカニシヤ出版、2019年)などがある。

「彼女たちは叫ぶ、ささやく―ヴァルネラブルな集合体が世界を変える」展会場写真、東

エゴイメ・コレクティヴ egó eímai collective

「エゴイメ・コレクティヴ(egó eímai collective)」のエゴイメはギリシャ語で
「わたしだよ。I am… 」を意味する。ひとりひとりが時代の一員であり、その集合体は社会全体を動かすことが出来るというメッセージを含んでいる。

いま世界でジェンダー、セクシュアリティ,経済、民族、宗教など、格差が拡大する不穏な時代にあって、芸術家の役割として偏見や固定概念にとらわれない柔軟な発想で社会に向けて発信していく必然性を感じ、このグループは結成された。エゴイメ・コレクティヴの活動は、ゆるやかなメンバー構成で、ギャラリーや美術館など公的空間で新しい表現を発表し、観覧者や賛同し合えるグループとの対話やワークショップを開催し、「ジェンダー、マイノリティ、女性」という共通する問題を問いかけていく。

BFC_logo.jpg

Back and Forth Collective

リサーチを基にした制作を行うアーティストが中心となり、社会的なトピックと日常とのつながりに関心を持つメンバーとともに結成したコミュニティ。特定のスペースを持たず、その時々でプロジェクトを立ち上げ、興味関心を共にする人々とリサーチやディスカッション、実践を企画している。運営メンバー | 滝 朝子・本間メイ・坂本夏海・小口なおみ
現在 滝は日本、本間はインドネシア、坂本はスコットランドを拠点に活動、小口は休止中

これまでの活動:
2017_ディスカッション、料理を作るイベント、ポップアップライブラリー
2018_東京都美術館『Quiet Dialogue: インビジブルな存在と私たち』展
2019_上野ケアクラブ『日常における見えないケアー再生産労働、女性と外国人の労働』、

K-Library・『Re:open body』展

Back and Forth Collective Member

坂本夏海 (さかもと なつみ)

1986 東京生まれ
2009 多摩美術大学絵画学科油画科卒業
2014 チェルシーカレッジオブアーツ MAファインアート科修了
2019–2020 文化庁新進芸術家海外研修制度1年派遣 

グレイズスクールオブアーツ(スコットランド)招聘研究生
 

忘れられた記憶や語られない歴史の再生と継承を主題に、

フィクションと現実を行き来する物語を制作する。近年は映像、アニメーション、ドローイングを中心としたインスタレーション作品を制作している。2019年よりスコットランドの迷信と魔女狩りの歴史についてリサーチを行う。

2019年10月12日ー30日『Memories in Movement 動いている記憶 』展 (link) (ギャラリーplaceMAK、ソウル)に参加。
ウェブサイト

滝朝子 (たき あさこ)

2011年 チェルシーカレッジオブアーツ BAファインアート学科卒業

2014年〜現在 NPO ARDA勤務

自己と他者、国や性別によって生まれる境界や交わりに着目している。居住地や活動場所の要素を題材に参加型プロジェクトを企画し、ビジュアル・言葉を用いてインスタレーションやイベント・ワークショップの形で発表。NPO ARDAでは、事務局長としてワークショップや対話型鑑賞事業に携わり、子どもから高齢者までの創作・鑑賞活動の場づくりを実践。
2019年11月2日 - 4日 Festival/Tokyo2019でオクイ・ララと『To ツー 通』
(link)を発表。
ウェブサイト

本間メイ (ほんま めい)

1985 東京都生まれ
2009 女子美術大学芸術学部芸術学科卒業 ​
2011 チェルシーカレッジオブアーツ 

           MAファインアーツ科修了
近世から現代にいたるインドネシアと日本の歴史的関係のリサーチを基点に、現在にも通ずる社会・政治的な問題や多国間関係を考察し、映像作品やオブジェ、ドキュメントを組み合わせたインスタレーションを発表している。
2019年9月20日ー11月4日黄金町バザール
(link)

akasa bookstoreとして参加。
ウェブサイト

小口なおみ (おぐち なおみ)

1988年 長野県生まれ 神奈川県在住
2011年 女子美術大学デザイン学科卒業
「話を聞く」という姿勢を貫きながら、特定の状況を設計することで生まれる出会いや語り、対話を生み出す機会として、作品やプロジェクト、展覧会を制作している。2011年から2014年にかけて、非営利団体CAMPのメンバーとして活動。2016年より、デザイナーとして企業に勤めながらデザインに纏わる展覧会企画などの活動も行う。

unnamed.png

MELLOW

MELLOWは、女性にまつわることを扱う大学講義を探すことのできるウェブサイトです。 

このサイトでは、「フェミニズム」、「ジェンダー」、「女性」などをキーワードに含む講義を検索したり、各講義のシラバスをチェックしたりすることができます。

2019年度は、東京都内にキャンパスを持つ大学140校で開講される講義を、管理人並びに複数名の協力者がシラバス上で閲覧し、各自の観点から「女性にまつわる」講義を紹介しています。

プロフィール印刷用.jpg

Multiple Spirits (マルチプル スピリット)

Multiple Spirits(マルスピ)は、丸山美佳と遠藤麻衣による日本発の日英バイリンガルのクィア系アートZine。日本国内の文化や芸術、社会一般の事象とともに、国際的なクィアのアートや言説など、様々な角度から芸術活動を紹介。社会内部に存在するあらゆるセクシュアリティー、ジェンダー、人種、階級の差別解体と、歴史的なフェミニズムの流れを汲みながら、「クィア」を暫定的に使用。重力に抗えないからだを持ちつつ、いつでも離脱の準備が可能な空港のような、国や性別を含むあらゆる境界線を行き来するための場所として展開する。

Multiple Spirits Member

遠藤麻衣 (えんどう まい)

兵庫県生まれ。俳優、美術家。現在、東京藝術大学美術研究科博士後期課程在籍。演劇、映像、写真などのメディアを複合的に組み合わせて作品を制作している。《アイ・アム・ノット・フェミニスト!》(2017)では、婚姻契約という形式をとり、自身の結婚式を演劇祭にて発表した。最近の発表に《コンテンポラリーへびんぽじゃじゃりの引退》(2018)、「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(2016)。また、最近の出演に指輪ホテル「バタイユのバスローブ」(2019)、岸井大輔「始末をかく」(2013~2018)など。 ウェブサイト

丸山美佳 (まるやま みか)

長野県生まれ。ウィーン・東京を拠点に、研究者、批評家、キュレーターとして活動。横浜国立大学大学院建築都市文化専攻修士課程修了。現在、ウィーン美術アカデミー博士課程在籍。芸術学におけるメディア理論やクィア・フェミニズム理論を専門とする。主な寄稿先に「Camera Austria International」、「artscape」、「美術手帖」など。キュレーターとして「Protocols of Together」(Medo、ウィーン、2019)、「Behind the Terrain」(ジョグジャカルタ、2016/ハノイ、2017/東京、2018)、「Body Electric」(Yuka Tsuruno Gallery、東京、2017)などの展覧会やプロジェクトを手がけてきている。  ウェブサイト

サバカン_edited.jpg

Sabbatical Company(サバティカル カンパニー)

2015年東京を拠点に結成。通称サバカン。言葉や意味が生まれる手前の時間に重点を置き、各自の生活・活動とは別にサバティカルな時間を確保しようという趣旨のもと、様々なプロジェクトを展開する。近年の主な活動として、英国blue stockingsと日本の青鞜からインスパイアされた2017年「#05 靴下を染めに行く」、音楽家野内俊裕氏による楽曲提供、hanageとのコラボレーション「#06 (hanage+Sabbatical Company) sound」引込線、埼玉、2018年、前年の楽曲をもとにした音源リリース、2019年8月はポートランドにてレジデンシーEnd_Of_Summer参加。Zineの制作とポートランドを拠点とするフェミニズム雑誌「bitch」のリサーチインタビューを行う。

Sabbatical Company Member

杉浦藍(すぎうら あい)

1982年 愛知県出身。2007年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。主な展覧会として、2019年「Some Ways to Know Spring Has Sprung」Si:said gallery クライペダ(リトアニア)、2017年「通り過ぎて、ふと止まる。」HAGISO(東京)、2016年「Neighborhood」七月(上海) 等。 ウェブサイト

益永梢子(ますなが しょうこ)

1980年 大阪府出身。 2001年 成安造形短期大学造形芸術科 洋画クラス卒業。2018−2019年 文化庁新進芸術家海外研修生として1年間米国ニューヨーク市NARS FoundationにてInternational Residency Programに参加。主な展覧会として、2019年 「Box, Box, Box」Cooler Gallery (NY)、2018年「クリテリオム93 益永梢子展」水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室(茨城)、2017年「VOCA展」上野の森美術館(東京)、2016年「platform」LOOP HOLE(東京)等。 ウェブサイト

箕輪亜希子(みのわ あきこ)

1980年 東京都出身。2008年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了。主な展覧会として、2018年「Picking Stones」gallery21yo-j(東京)、2017年「引込線2017」旧所沢市立第2給食センター (埼玉)、2015年「距離と囲い」krautraum (東京)等。 ウェブサイト

渡辺泰子(わたなべ やすこ)

1981年 千葉県出身。2007年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油画コース修了。2017年平成29年度第28回五島記念文化賞美術新人賞2018年アメリカ・イギリスにて海外研修実施。主な展覧会として、2018年「象る、象られる。」Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(東京)、2017年「いちはらアート×ミックス2017」IAAES(千葉)等。他2019年ベビ・ピー旅芝居「ラ・プラタ川」(全国19公演・瀬戸内国際芸術祭2019参加作品)にて舞台美術。 

ウェブサイト

About Us

About Us

2018年11月にアメリカ・サンフランシスコにて長倉と渡辺が出会う。

当初はアメリカとドイツのジェンダー思想の意見・情報交換をしていたが、その過程で、母国日本のジェンダー思想、及び女性作家の現状に興味が移行する。2019年3月に渡辺が日本に帰国したタイミングで本プロジェクトを始動。なおこのプロジェクトはそれぞれがすでに数年かけて制作してきている自分の関心をもとに作成された年表をもっていることに気付いたことに端を発している。

年表は来年の2020年にウェブサイト上での公開を目指しており、誰もが閲覧できる女性の軌跡を作ることを目的とする。

運営委員

長倉 友紀子

Yukiko Nagakura

渡辺 泰子

Yasuko Watanabe

1984年静岡生まれ。近年はドイツ、ベルリンを中心に活動する。エコロジーとジェンダーをテーマとし、インスタレーションとパフォーマンスを主な表現手法として用いている。→HP

1981年千葉生まれ。東京を中心に活動する。

境界や越境をテーマに、物語や天文学の一分野である地球外知的生命体探査などを参照し、複数のメディアで作品を展開。他に舞台美術やSabbatical Companyの活動など。→HP

 

TIMELINE PROJECT​ ≒  Rejection  Limpet

timelineproject_4.jpg

『Rejection Limpet』は『Timeline Project』のアナグラム(文字や単語を入れ替えて、新しい言葉を作る言葉遊び、もしくはそれによって出来た言葉。)です。
“Limpet / カサ貝”はその特性から、「なにかにずっとしがみつくことや、その行為」または「権力的なものにしがみつく」ことの隠喩としても使われます。 私たちTimeline Projectは、このアナグラム『Rejection Limpet / カサ貝の拒否』を基に、プロジェクトのシンボルとしてカサ貝を選びました。

Contact
bottom of page